ひぐらしのなく頃に解 祭囃し編 感想

同人という畑から出て、世間を大いに騒がせた話題作『ひぐらしのなく頃に』がついに完結しました。
途中から賛否両論出る作品になってしまいましたが、それでも十二分に楽しめましたね。

以下、ネタバレ全開の感想です。

まず初めに。
今までは、主な批判意見である圭一の妄想だとか梨花ちゃんの世界間ループなども特に問題に思わなかったのですが、今回どうしても批判…というほどではないですが、気になった点が一つだけ…。

梨花ちゃんが最後に起こした奇跡はいらなかった。

そうしなければ魅音は死んでいた訳ですが、そもそもそういう状況に持っていってはいけなかった。
あの場面での最高の選択は、富竹が部活メンバーよりも先に三四さんに出会って説得しなければならなかった、のだと思います。


今回、梨花ちゃん曰くの『サイコロの6の目』がたくさん揃った奇跡的な話ではあるんですが、その“奇跡”というものはあくまで“確立が低い”だけの話であって、意思の力で何とかなることだったんですね。
赤坂が雛見沢に来たのも、あの資料さえ見ればどんな世界でも梨花ちゃんを助けに来たでしょうし、ナイスタイミングで山狗の手から梨花ちゃんを助けられたのも、入江が無謀な判断をせずSOSをかけたからですし。
部活メンバーが梨花ちゃんの話を疑わずに聞いたのも、過去の世界の経験があったのでしょうが、疑心暗鬼になっていなければ普通に信じられる関係だったでしょう。
プロの集団である山狗に勝てたのですら、地の利と事前に仕込んであったトラップ、相手の油断と部活メンバーの士気の高さ、それぞれが揃ったからこその結果であって、ありえない話でもありません。
羽入の雛見沢への介入、ということがそもそも超常現象ではあるのですが、彼女は皆を鼓舞したり敵を脅しただけで、人外なことは特にやっていないんですね。


黒幕である三四さんの何年もの“想い”と周到に仕込んだ雛見沢大災害へのシナリオ。
それを外側の世界で見てほぼ把握することが出来るが、だからこそ無力な視聴者≠梨花ちゃん&羽入がこの大きな敵に対して、雛見沢という地とそこに住まう人々、更に外部と結んだ関係を駆使してどうやって最善な結果を勝ち取るか、という話なんですね。
つまりは、奇跡的に見えた出来事であっても、それは以前から仕込んだ関係や約束があったからこその“必然”であり、運にある程度左右されるが全ての『〜〜編』は紙一重の世界でもあった、ということなんですね。


だからこそ、梨花ちゃんループや羽入の雛見沢介入という超常現象があっても、まだ“必然”で構成されていた『祭囃し編』に、魅音が殺されるはずだった運命を改変した梨花ちゃんの奇跡、というのが納得いきませんでした。
というかそもそも、時間が止まった状態で銃弾を掴んで移動させても、時間が動き出したら銃弾は梨花ちゃんの手をぶっ飛ばして進んでいくんじゃないですかね…?いや、そんな常識的なことを蹴飛ばすことだからこその“奇跡”なのでしょうけども。


まぁ、気になった点はそれだけで、全体的には存分に楽しんでいました。
三四さんの過去編は、悲惨な出来事とおじいちゃんとの関係にホロリときながら、羽入との対決宣言でかなり燃えましたし、かけら結びはそう来たか!と唸りながら、様々な謎がはまっていくのに身悶えしていました(笑
祭囃し編も、三四さんの“バケモノ”発言や羽入のオヤシロモードの“目”にビビり、赤坂の過剰なまでの演出と“徹甲弾”に思わず吹いてしまい、ガンダムネタやトップをねらえネタには大爆笑。
部活メンバーの活躍は素晴らしかったですし、アニメがちょうど『目明し編』なので詩音と悟史くんには思わずホロリだし、大石さんはイブシ銀だし、葛西さんの活躍は最高だし、トミーは格好良いと思ったらお約束で捕まるし、イリーの固有結界がついに発動したし(笑
圭一とレナの活躍が少なかったのは残念ですが、これは彼らの活躍だけで解決するのでなく、全員で惨劇を回避するという話ですからね。某赤い悪魔さん風に言えば、『罪滅し編』やれ、ということなのでしょう(笑


批判されるべき点も多く、いろんな意味で問題作となった作品でしょうが、『ひぐらしのなく頃に』という祭りをリアルタイムで囃し立てられたことが一番良かったことだったのではないかなぁ、と今ではそう思いますね。
アニメやコミック、コンシューマゲーム機などにまだまだ続いていきますが、いったん一区切りついたということで、素直にこういって一先ずお暇したいと思います。

皆さん、お疲れ様でしたーっ!!












……えっ、裏スタッフロール、裏エンディング、かけら紡ぎの“52枚目”が  あ る  だ   っ て   ?




…その意味するところは……ひとつしかない。


……ひぐらしはまだ、終わっていない。
………続いているのだ。


……まだ。あの囃祭りが、いつまでも。


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